アート旅/旅アート


by kinoppi-cxb
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マイケル・リン展 『間』

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深呼吸したくなる。すうっと呼吸してしまう。
襖や障子を開ける前、ひと呼吸置くのはなぜだろう。ドア(扉)ではそんなことはないのに。
襖が並ぶこの作品で、幾度も幾度もすうっ、すうっ。
幼いころから身体に染みついている、“日本”的な感覚が蘇る。いや、もしかしたら、古来より脈々と受け継がれてきた“日本”の感覚が呼び醒まされたのかもしれない。

襖で区切られたいくつかの空間。順路はなく、好きな襖を開き、好きなように空間を歩いて回れる。台湾人アーティストのマイケル・リンがデザインした襖の絵柄は、台湾のテキスタイルでよく使われるような、台湾の伝統の模様に基づいたもの。日本のそれとは近いものの、やはり異なる。
“日本”をこの作品から感じるのは、絵柄からではなく空間から。
展覧会の英タイトルは『room』だが、和タイトルは「部屋」ではなく、『間』と訳している。言葉の妙。あからさまではなく、まさに、そんな微妙な感覚で“日本”を感じるのである。
マイケル・リンが、この作品に日本を意図したのかしなかったかはしらないが、私は、自分がもっている記憶の旅へ、彼によって導かれたのだ。
ギャラリーにいながら、私は、実家の仏壇のある広間を通り、納戸への襖を開けている…。

展覧会には2度訪れた。1度目は1人で、2度目は友人2人と一緒に3人で。
1度目は自分がどの襖を開き、どう空間をさまようかを意識した。
2度目は、友人たちの行動を見ているのがおもしろかった。
まんまと作品に翻弄されているわけだけど、実はそう、わざと翻弄されているのだ。

とても曖昧な感想になってしまった。。。だけど、はっきりとした言葉が見つからない。
レビュー記事としてはまだまだだなぁ・・・と思う反面、マイケル・リンの『間』に、明確な意見が似合わないような気もしている。


マイケル・リン展 『間』
開催中~10月11日(日)

http://artium.jp/exhi/


襖の絵柄を合わせると、襖の重ね具合が日本式ではないんだね。
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by kinoppi-cxb | 2009-09-27 23:36 | 展覧会レビュー