アート旅/旅アート


by kinoppi-cxb
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カテゴリ:特集( 2 )

現在開催中の「第4回福岡アジア美術トリエンナーレ」。
会期中にアーティストたちが福岡にやってきて、滞在制作やワークショップ、トークにパフォーマンスなど、さまざまな交流プログラムを繰り広げる。作品鑑賞にとどまらず、作品が生まれる現場に立ち会ったり、自分たちも作品に参加したり、アーティストの生の声をきいたり…アートを身体で感じることができるのも、福岡トリエンナーレの大きな魅力の一つだろう。

もう2週間も前のことになってしまったが、9月5日と6日におこなわれたFT4のオープニング・イベントは、てんこもりだった。
西京人のトーク、アーティスト数人によるギャラリー・ツアー、ホァン・ヨンピンのトーク、野村誠と高取中学校吹奏楽部による「福岡アジア美術トリエンナーレ」の曲演奏、リアン・セコンの「マカラ」のパレード、ハァ・ユンチャンによるパフォーマンス、ヤスミン・コビール&ノニ・アフメットによるトーク&上映会に参加。
そして、私はこれらのオープニング・イベントで、感動して胸にぐっとこみあげるということが、3度もあったのである。

こみあげ1:野村誠と高取中学校吹奏楽部によるコラボレーション
野村誠が高取中学校に何度か出向いてワークショップをおこない、吹奏楽部の生徒たちと一緒につくったオリジナル曲「福岡アジア美術トリエンナーレ」を演奏。
この曲は1人1人の生徒に、FT4参加作家の名前が1人ずつ割り当てられ、それに音階をつけたものを、まとめて1つの曲に仕上げたものだ。私は初日のワークショップを見学していただけに、どうやって曲が生まれたか、また生徒の努力や野村誠の創造力が容易に想像できた。そして、そのワークショップで聞き覚えたメロディが流れると……胸がこみ上げるどころか、実は涙が溢れそうになったのだ。周りに知り合いも多く、あわてて平静を装ったが、久しぶりに頭で考えることなく、心で素直に感動を味わうという経験だった。(高校時代に吹奏楽部だったこともあるから、よけい感情移入してしまったのかもしれないが)。
この日以来、野村誠の大ファンになり、あじびで野村の映像を見るたびにときめいてしまうという、おまけあり。
カメラのシャッター音にあわせて音を出す野村誠
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自分がメロディをつけたアーティストの作品のそばで演奏
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こみあげ2:リアン・セコンの「マカラ」のパレード
90メートルもの作品「マカラ」に、90人が入って、福岡アジア美術館~川端商店街~キャナルシティ博多をパレード。2時間練り歩いた。「マカラ」に入って歩く人々、それをサポートする美術館スタッフやボランティア、手拍子してパレードを見守る川端商店街のおじちゃんやおばちゃんたち。いろんな人たちの顔から笑顔があふれていた。もちろん、作家自身もとびきりの笑顔。
復路では、「マカラ」の一部が船になり、車になり、再びマカラに戻るという変化もあり。後に聞いた話だが、これを練習したのは、パレードのほんの数時間前だったとか。
パレードの先頭にリアン・セコン。楽しそう
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長い、長い
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こみあげ3:ヤスミン・コビール&ノニ・アフメットによるトーク&上映会
ヤスミンはドキュメンタリー映像を撮る作家である。FT4出品作品の上映&解説の前に、彼女が以前撮影した2本の映画が上映された。
1本目は『移民者の心』。バングラデシュからマレーシアに労働のために移住し、そして亡くなったbabuという青年の存在を通して、移民者の心を描く。Babuの家族へのインタビューや、babuが家族にあてたカセットテープなどが淡々と流れる。
2本目は『ある自由解放』。バングラデシュの独立解放戦争の際、家族を目の前で殺され、狂気の堺を越えてしまった女性を映し出したドキュメンタリー。
いずれも途中までしか上映されなかったが、この映画に深く胸を打たれた。そして作品を撮り続けるヤスミンという人物の説明にも。


涙もろくなったのは(実際は泣いていないけど)、単に私が歳をとっただけではない。“人”から“人”へ直接伝わる気持ちや言葉は、強い。

FT4ではまだまだ、交流プログラムが予定されている。
あまり広報されていないから(苦笑)、自主的にチェックして、ぜひとも、アーティストたちが伝えるメッセージをダイレクトに肌で感じていってほしい。

福岡アジア美術トリエンナーレ
開催中~11月23日(祝)
http://www.ft2009.org/jpn/

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by kinoppi-cxb | 2009-09-21 17:38 | 特集
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エントランスからいきなり登場する、フィリピンの若手作家、ジャン・リーロイ・ニューの作品「キメラ」。この作品のインパクトもだけど、左下に設置された巨大な作品キャプションが笑える



1999年の開館以来、福岡アジア美術館にて3年に一度開催されている「福岡アジア美術トリエンナーレ」の第4回展(FT4)が、先週の9月5日に開幕。

今回の「福岡トリエンナーレ」は、割と暗かったり、重いイメージの作品が多く、前回に比べると地味に感じるが、1つ1つの作品のコンセプトの深みや、完成度の高さなど、なかなか印象深い。
取材のためざっとしかまだ作品をきちんと見れていないので、あまり確信めいたことは言えないが、これから見る機会のある人には、キャプションを読みながら、時間をかけてじっくりみてほしい、そう感じた。

参考までに、メイン会場となる「福岡アジア美術館」の7階では、
・「第1会場」を“白の部屋”というイメージにして、広々とした空間に大物作品が多数展示
・「第2会場」を“黒の部屋”というイメージにして、全体的に暗い雰囲気に。映像やインスタレーション作品を主に展示
という風に、会場構成も演出されているので、その違いも楽しんでみてはどうでしょう?

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5日(土)、6日(日)は、オープニング・イベントが満載。
実は、このオープニング・イベントがかなりよく、本当に感動してしまい、危うく涙ぐみそうに。それも、3回も!(野村誠と高取中学のブラバンによる「トリエンナーレの歌」演奏、長さ90メートルの作品のパレード、バングラデシュのアーティストによるトーク)。
前日の内覧会に出席した方は、基本続けて見に来ることはないから、このイベントを見逃した人も多数いたようで、なんとも残念だ。
※上記イベントのレポートは追ってアップする予定

トリエンナーレ会期中は、ほかにもいろんなイベントが企画されているので、要チェック!
展示だけでなく、アーティストの生の声がきけたり、さまざまなイベントが催されるのがトリエンナーレの魅力の一つなので、ぜひとも、それを体感してもらいたい。

ちなみに、会期中に作品が作られ、どんどん展示も増えていくという本展。会期終了間近に訪れると、また違う雰囲気が味わえる。
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by kinoppi-cxb | 2009-09-11 15:30 | 特集