アート旅/旅アート


by kinoppi-cxb
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北九州に行ってきた

福岡(市)から新幹線で北九州へ。片道たったの20分弱。しかし、土日割引とはいえ往復3000円。頻繁に訪れるには、懐が痛い距離。ということで、現在開催中の「北九州国際ビエンナーレ2009」と「街じゅうアート」を抱き合わせて北九州に行ってきた。
まずはビエンナーレのメイン会場のある門司港へ。12時からの開場なので、正午前に到着し、門司港名物の「焼きカレー」を食べる。これもそう、抱き合わせの一つ。駅前にはいくつか焼カレーの店が並び、悩んだ末に某アイドルがおすすめした某店へ。ここはルウがサラサラ系。おいしかったけど、もっとネットリしたのが食べたかったなぁ。前に食べた2軒隣のビル最上階にあるレストランの方は香ばしく私好み。次回は、そこへ行こう……って次回はいつになることか?


北九州国際ビエンナーレ2009 「移民」
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旧JR九州本社ビルをメイン会場とするビエンナーレ。建物の古さは半端でなく、中に入ると、使われてない建物がもつあの独特の空気感。身体がぞわぞわしてしまう。
作品はほとんどが映像で、今回の「移民」というテーマそのものに、移民の多く住んでいる(いた)いくつかの国・土地の映像が、音もなく、画面をたゆたうように静かに流れ続けていく。
それぞれに映し出される場所は違えども、映像のリズムに統一感があったので、作家名を確認したら、ほとんどの作品に「キャンディ・ファクトリー」が絡んでいた。「ビエンナーレ」という名称だけに、いろんな作家の手法や表現を見られると思っていたけど……。「まるでキャンディ・ファクトリー祭りやね」と、一緒にいった友人と苦笑。

小倉にあるもう一つの会場「ギャラリーSOAP」の方では、おなじみの北九州の新旧の街並みの映像が流れていた。そもそも、北九州・門司が「移民」の歴史をもつ土壌であることから今回のテーマが生まれたと聞いたことを思い出す。
出展作品全体の印象が、いろんな要素があいまって必然的に内から外へと出したいという強い意思のもの生まれたものではなく、テーマにそって内容を構築していくような論文的な作り方だなぁと、私には感じられ、頭で対話しようとしても心が揺さぶられはしなかった。しかし、前もって「移民」と北九州の関連について聞いていたんだから、私も、あらかじめ北九州の移民についてある程度調べてくれば、もっと、この展覧会に関して感じるものが違ったかもしれない。
今回のビエンナーレでは、展覧会だけでなく、シンポジウム、トーク、映画上映などの要素も含まれる。美術展という1つのアプローチからだけでなく、いろんな側面から、本展のテーマ「移民」を考えるという寸法だ。つまり、見る側も積極的に動いたり、考えたりしないといけない。そうすることで、ようやく今回のビエンナーレと向き合える……そんな気がした。
昨今、私たちは見せる側から当然のようにイベントを提供してもらったり、分かりやすくテーマに導いてもらうというあり方を求め、またそれに甘んじている状況だ。常に満腹状態では、栄養も吸収しないし、神経も麻痺してくる。見る側にとっても積極性が求められる、ハードルの高いこのビエンナーレ。私は満腹状態で挑んだためにさほど美味しさを感じなかったが、ハングリー状態で挑んだとしたら、もしかしたら、酸い、甘い、苦い…もっといろんな味が広がった可能性があったように思えた。



街じゅうアート in 北九州2009 ‐産芸ものがたり・前編‐
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訪れた日は富永剛のワークショップが行われていた

「街じゅうアートin北九州」は、企業(=産業)と作家(=アート)がコラボレートした作品を鑑賞しながら、街を回遊するというアートプロジェクト。来年大がかりな展示を行う予定であり、今年はメイン会場のリバーウォーク北九州5階のアートラウンジのほうで、来年のための作品プランがパネルで展示されていた。実際の作品展示はないけど、プラン図と説明文によって各アーティストのアイデアに触れることができるので、これはこれで非常におもしろい。しかもまだ実現できるかどうかも不明な段階でのアイデアもあって、「ほんとにこんな作品できるの~?でもできたらめちゃめちゃおもしろそう」と笑い半分、期待半分。特に牛島均のプランが私にはツボで笑えて……ほんと、実現したらいいのに。
さっきのビエンナーレの話と似てくるけど、来年のその大がかりな展示を見に行くならば、今回のこのプランは見ておいたほうがきっと、もっと来年が面白い。さて、どのプランが、どの程度計画どおりに実現するか?ちょっと意地悪な視点で、私は楽しむことにしよう。


余談だけど、小倉では旦過市場でイワシのぬかみそとサキイカを買い、シロヤベーカリーでサニーパンほかを購入。北九州への旅、“抱き合わせ”過ぎ!(ここにハングリーになってもねぇ。笑)


北九州国際ビエンナーレ2009 「移民」
開催中~11/15(日)
会場:旧JR九州本社ビル(門司)/ギャラリーSOAP(小倉)
詳しくはコチラ

街じゅうアート in 北九州2009 ‐産芸ものがたり・前編‐
10/10(土)~30(金)
会場:リバーウォーク北九州5階アートラウンジ、ほか
詳しくはコチラ

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by kinoppi-cxb | 2009-10-29 10:59 | 展覧会レビュー
<今週末からはじまる展覧会10/10~>
大原美術館コレクション展 名画に恋して
10/10(土)~11/29(日)
会場:福岡県立美術館

「名画」と「ミュージアム力」をキーワードに、名美術館と名高い岡山県・大原美術館のコレクションを、近代から現代まで多彩に紹介。名画はもちろんのこと個人的に、ジュン・グエン・ハツシバ、山口晃、福田美蘭、やなぎみわなど、コンテンポラリーアートの作品も非常に楽しみ!会期中、講演会、トーク、コンサートなどイベントもりだくさん。
詳細はコチラ

北九州国際ビエンナーレ2009 「移民」
10/10(土)~11/15(日)
会場:旧JR九州本社ビル(門司)/ギャラリーSOAP(小倉)

2年に1度開催(予定?!)の「北九州国際ビエンナーレ」の第2回展。今回は「移民」をテーマに、移民の持つさまざまな側面を、アートを通じアートとともに考察していく。会場は前回と同じく、旧JR九州本社ビル。廃屋のように生気が感じられない、じっとりしたビルの一部屋一部屋の空間に、延々と淡々と、映像が流れていくインスタレーションの様がシュールで印象的で好きだった第一回展。今回も映像作品が中心、どんな内容でどう場所と関わりながら、空間を構築していくのだろう。シンポジウムや映画上映会も開催。
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街じゅうアート in 北九州2009 ‐産芸ものがたり・前編‐
10/10(土)~30(金)
会場:リバーウォーク北九州5階アートラウンジ、ほか

企業(=産業)と作家(=アート)がコラボレートした作品を鑑賞しながら、街を回遊するというアートプロジェクト。企業によるプロダクツがアート作品の一部になる、産業技術・デザインの美しさと、北九州の産業の力をあらためて感じさせてくれる、ユニークな展覧会だ。今回は、来年おこなう大がかりな展示へ向けたイントロダクション。パネル展示のほか、参加アーティストによるトークやワークショップなどのイベントを開催。久保田弘成というアーティストが気になる…展示会場がIrish Pubだし…。
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生誕130年記念 冨田溪仙展
10/10(土)~11/23(祝)
会場:福岡市美術館

大正・昭和前期の日本画史を彩った、冨田溪仙。福岡市博多区下川端町の出身。「模索の時代」「画風の確立」「詩情の醇化」「さらなる洗練」の4章で構成。冨田溪仙のまとまった作品を見られるのは、福岡ではなんと32年ぶりだそう。
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<絶賛開催中!の展覧会>
第4回福岡アジア美術トリエンナーレ2009
9/5~11/23(祝)
会場:福岡アジア美術館

アジア21カ国・地域、総勢43組のアーティストを紹介!会期中、トーク、ワークショップ、パフォーマンスなど交流プログラムが満載。
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カンガルー日和
9/4~10/17(土)
会場:モマ・コンテンポラリー

福岡アートシーンを牽引する「モマ・コンテンポラリー」が、過去に何らかの形で福岡と関わりをもったアーティストたちに声をかけて企画。テーマは「動物」それぞれ小ぶりな作品だけど、錚々たる顔ぶれに、また新作も多く発表されている。こんな「粒ぞろい」の内容は、なかなか福岡でも見る機会はないかも。伊藤隆介の新作インスタレーションは必見、あと謎の骨董品も……?!
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日野陽太郎「森を見て木を見ない3」
10/6~25(日)
会場:アートスペース・テトラ

北九州市在住のアーティスト。独特の色づかいと組み合わせ、織物のようにも見えてしまう不思議なタッチの平面作品。
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イチハラヒロコ展覧会 一生遊んで暮らしたい。
10/5~11/3(祝)
会場:casa cube 天神モデルハウス

コトバにいっそうの息吹を与える、コトバの魔術師、コトバアーティストのイチハラヒロコ。会場は美術館でもギャラリーでもなく、なんとモデルハウス。戸建住宅の床や壁、いろんな場所にコトバを貼り付つける。家の外壁には大きなコトバ「もれなくハッピー。」の垂れ幕が。まだ、展覧会見に行ってないけど、どうぞ、ハッピーにしてください……。このcasa cubeというモデルハウスのアイデアにもご注目。
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野村佐紀子写真展「黄金虫」
9/28~10/31(土)
会場:アートスペース貘2ND

福岡の老舗ギャラリー「アートスペース貘」の2ndが9月にオープン。そのこけら落としとして、貘で毎夏新作を発表している野村佐紀子の展覧会が開催。見ていると、闇と光沢が、肌に静かにまとわりついてくる、そんな印象を受けた。
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<今週末終了の展覧会 お見逃しなく!~10/11>
マイケル・リン個展 間
~10/11(日)
会場:三菱地所アルティアム

http://cxbmaga.exblog.jp/11233652/
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by kinoppi-cxb | 2009-10-10 12:44 | インフォメーション