アート旅/旅アート


by kinoppi-cxb
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沈黙からの離脱、後押し

このブログの主テーマ、アートネタでも旅ネタでもないけども、いま、書いておきたい。

10月18日、昔いた会社P社時代の先輩が亡くなった。
溝口久美さん。

P社でアシスタントとして入社した私は、営業部へと配属された。
溝さんは、その営業部の制作チームとして、2週に1度発行していたタウン誌の台割を管理したり、広告の版下を制作したりしていた。
パソコンいじりやタウン誌の制作に興味をもっていた私に、溝さんは本来、アシスタントがする以上の仕事を私に教えてくれ、与えてくれた。自分が制作に携わったページが印刷物として出来上がったときは、それはもう感動したものだ。
アシスタントを半年経験した後、社員としてP社に採用された。わりと倍率は高かったように聞いた。そんななか私が入社できたのは、溝さんがくれた仕事を、役員が見ていてくれ評価してくれたのもあるだろう。
数年後に退社し、いま、私はフリーの編集者/ライターとして活動している。
溝さんは、いわば、いまの私の原点に大きく関わった人なのである。

溝さんのお通夜と葬儀は、大分の実家でおこなわれた。
元同僚何人かと一緒に、お通夜にうかがった。

前のブログ記事で書いたように、10月に突然起きた出来事になかなか気持ちが対応できず、私はここ1カ月ほど沈黙していた。人に会うのも、必要以外の外出も避けていた。

溝さんのお通夜に出席することで、親しかった人とも再会でき、また近況を自然に伝えることができた。ふっと、肩の力が抜けた。
頑なになっていた私の心が解きほぐれる、そんな機会を溝さんが与えてくれた。
心の弱くなっていた私の背中を押してくれたのだ。
最期の最期まで後輩の面倒見がいいったら、溝さん。


沈黙は、もう立ち去りました。
さて、これまでのように、前を向いて進むことにしよう。
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by kinoppi-cxb | 2010-11-23 23:51 | インフォメーション

沈黙からの離脱前

9月に北九州・門司を中心に開催された「街じゅうアート」のレビューを書いていた途中で、やんごとなき出来事が訪れ、執筆中断。いまに至る。もはや、そのレビューの続きを書くには、時間が経ちすぎ、そして気力もない。

今年の10月という1カ月は、長くもないが、決して短くもない私の人生において、一番ハードであり、また幸せも訪れたひと月だった。大げさではなく、人生観が変わったと言ってもよい、経験をした。

地元のタウン誌のアートページ制作をきっかけにかかわり始めた、アート。その頃からすでに10数年、1カ月以上もアート展やアート関係のイベントに行かなかったのは、初めてだ。実際、物理的に行けなかったのであるが……。

まだ状態や環境が万全でなく、どうしようか迷った。でも、どうしても見たかったのだ。アートスペース貘で11月6日まで開催されていた「非知なるものの日々 冨永剛×元村正信」展の最終日に駆け込んだ。
冨永の落ち着いた空間の中で、眺める、静謐さと躍動さを兼ね備えた元村の絵画。深く、深く私の胸に染みこんだ。10月のとある経験で、「命」というものに直面した私にとっては、特に元村の絵画から、「生命の誕生」、「生きる」ということ、さらには「死」とうものまで感じ取れ、非常に胸がうたれた。

純粋に彼らの作品、いわゆる「アート」に心が癒された。
仕事を兼ねて作品を見続けると、そういったアートの持つ力を時に忘れてしまう。それを、彼らの作品を見て、改めて思いだすことができたのだ。
そう、アートは、力を持っている。


私自身が沈黙から脱出するには、まだ少し時間がかかりそうだが、いまこそアートに触れたいなぁと心から思う。少しずつ、出かけて行こうかなと、やんわりと思い始めた。
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by kinoppi-cxb | 2010-11-08 11:55 | インフォメーション